昨日出会った本のご紹介です。
埼玉県でお庭づくりをされていらっしゃるひきちご夫妻(ひきちガーデンサービスさん)
著書の「雑草と楽しむ庭づくり」です。
86種類の雑草と呼ばれる植物を
・地を這うタイプ
・丸っ葉(めだつ葉)
・つるもの
と、学術的分類ではなく、普段目にするわかりやすい特徴から分類されており、
写真やイラストをたくさんもりこまれた丁寧に書かれた一冊です。
たぶん、この本で紹介されている9割の植物は道端や庭先で
ご覧になったことがある植物だと思います。
でも、そのうち、8割は名前を知らずに、「くっつき虫」とか、
「切ると茎から白い液がでるやつ」などと呼んでいるものたちではないでしょうか?
その植物たちが、とても個性的な名前の持ち主であることに驚かされます。
この本が普通の植物図鑑と異なるのは、
紹介されている植物の大半に「根っこ」の様子がわかる写真が添えられており、
それぞれの植物の根っこの特徴や、好む土壌環境などから、
こういう風に草引きしたほうがいいよ!という草引きアドバイスがついていることです。
ひとつひとつの植物の紹介文を読んでいると、いかに、ひきちご夫妻が
「雑草」と呼ばれてしまっている植物たちや、
「害虫」と呼ばれてしまっている虫たちへも
愛情と感心をもって接していらっしゃるかが伝わってきます。
そして、読む前より、
「雑草」と呼ばれてしまっている植物たちや、
「害虫」と呼ばれてしまっている虫たちへも
少しあたたかい、やさしい気持ちになれる本だと思います。
虫たちのよく集まる(葉っぱを食べられる)ような雑草は、
その虫を食べる虫が集まり、そしてそれを食べる鳥や小動物が集まり、、、
という食物連鎖を1本の雑草から学ぶことのできる。
それらを見ていたら、1時間ぐらいあっという間よ。とのこと。
ぜひ、植物たちの勢いがゆっくりなこの時期にご一読いただき、
春の芽吹きの時期が新しい発見の季節となりますように!