今年も山シャクヤクが可憐な花を咲かせ、春風にそよぐヤマコウバシは新緑に輝いている。
やわらかな日射しのもと、お気に入りの木々たちの周辺の、まだ小さな雑草取りをして一息いれたときには深い満足感を味える。なんとも不思議だ。
庭仕事にエネルギーを注ぐと深く没入し、時を忘れることがよくある。そのあとには必ず達成感と爽快感という見返りがあることを体験的に知っているから、庭仕事がこの上なく好きだ。
我が家(社)の庭のメンテナンスは全員で行っている。
著しく変化する社会。身近に迫りくるテクノロジーによって
自分のリズムを見つけるのが大変難しい時代にある。
そんな中、最近読んだ本にこのような記述があった。
近年、世界各地の大学の研究チームが自然の有効性を調査している。事実、急速に拡大している研究領域だ。都市の公園や庭が持っている精神の健康に対するプラスの効果は、社会的な絆による効果と同程度まではいかないとしても、静かに効果を上げて、ストレスへの耐性を上げるのに役に立っている。植物の近くにいることで攻撃性や不安が和らぎ、気分は上向きになり、精神疲労も軽減することがわかってきた。また人々の行動を変化させ、もっと運動しよう、もっと近くの人たちと交流しようという気持ちにさせる。」
(引用文献)
スー・スチュアート・スミス(2020). The Well Gardened Mind Rediscovering Nature in the Modern World.(和田佐規子(訳)(2021)庭仕事の真髄 老い・病・トラウマ・孤独を癒す庭 築地書館)
p.114
など私達にはとてもうれしい研究結果が次々に記述されている。
コロナ渦で分断された社会において心と体の健康をいかにして取り戻すか。
新しい幸せを作るモノづくり企業として今後も成長していきたいと考えている。